【たくさん】
【大切】
【好き】
普段、何気なく使っている言葉。
読む人の心をグッとつかんで、お客様に共感してもうためには
どうしたらいいのでしょう?
あなたの「たくさん」は伝わるか?
昨年のゴールデンウィーク、
12年ぶりにフクヤマ(福山雅治)のライブに行ってきました。
神戸はそれほど大きな会場じゃないんですが
まあ、それでもたくさんの人でした。
さて、ここで質問です。
「たくさん」ってどれだけ?
どうやって人の多さを伝えますか?
私はアリーナ席だったんですが 出口は片側一カ所で、
私はその反対側のブロック。
出口にたどりつくまでに、人が多すぎてなかなか進まず、
わずか40メートル足らずの距離を、結局20分もかかったんです。
外へ出たら出たで、三宮駅までポートライナーという乗り物に
乗るのですが、そこでもまた人が多すぎて列が動かない。
係の人が乗り場へ上がる階段に立ち、改札へ向かう人の人数規制をしているくらい。
ある程度まで進んだら「お待ちください」。
ちょっと進んではまた「お待ちください」と止められ、
改札に到達するのにも、またまた長い時間がかかりました。
それくらいの人の多さだったんです。
この日の「たくさん」の人とは……
「40メートル先の出口までたどり着くのに、20分もかかる多さ」
「駅では、改札へ入るのに3回も4回も入場規制されたくらいの多さ」
つまり、私が感じた「たくさん」を伝えて共感してもらうには
その情景を描写すればいいのです。
もっとひらがなで言うと、自分が「体験」したことを書く。
例えば、誰かにライブの話を聞いてもらう時なら
「ライブが終わったらめっちゃすごい人で
ホールを出るのに20分もかかったわ。
ポートライナーに乗るまでに3回くらい人数規制に引っかかって
全然、列がすすまへんかった!」
って話すと思うんです。
「ライブに行ったら人が多かった」ってさらっと聞いて終わるより
「ポートアイランドまで行ったのか、人混みでぎゅうぎゅうになったのか」
って、様子が勝手に頭に浮かびますよね。
「そこまでフクヤマが好きなのか~」
ということまで想像させちゃえます。
「好き」の表現に不正解はないから
はい、ではもう一つ、私の「好き」って何だろう?
考えてみませんか?
ある受講生さんは
「彼氏のほっぺをつついて『やめろよー』って言われること」
が「好き」っていうことだそう。
自分が女子高生になったとして…
「ほっぺつんつん」って情景が浮かびますよね、これ大事です。
ちなみに私の「フクヤマが好き」っていう「好き」とは、
恋人つなぎで歩くこと。
同じ「好き」でも、いろいろと人によって違います。
違うからこそ、それぞれの気持ちや感情を言葉にできたら共感できる。
すなわち、それが刺さる言葉!
言葉にするって、特別なことじゃなく普段の生活の一部。
まずは自分が体験したことを、そのまま文章に起こしてみたらいいんです。
「自分の中から出てきたものに、不正解はない」ので、
情景や状況を思い出し、その感情が生まれたとき
何をしてたかな、どんな時だったかなって書きためておく。
思い出し、書き出し、ストックしておいて
必要な時に引っ張り出してくる。
組み合わせるなり、順番を変えたりすれば
全部、ブログやSNSの発信ネタになります。
SNSで書いた文章には体温が欲しいんです。
体温とは、自分らしさ、自分の言葉、自分の体験。
一般論として書かれたことは、名前を伏せると誰が書いても同じ。
自分の体験がちょっとでも乗っかれば
それはすべてオリジナル、つまり
自分の中から出てきたものになります。
伝わる文章も、刺さる言葉も、自分が体験したことや
感じたことから生まれるものです。
さて、あなたも
✔好き→
✔たくさん→
✔大切→
自分の体験を元に、言い換えを考えてみてね。