コーヒーが好きです。
引っ越し前、通勤の道すがら、よく立ち寄るコンビニがあったのですが、
このお店には「紙コップの継ぎ目に、ふたの飲み口を重ねないで」って
注意書きが貼ってありました。
そうなんです。ここを重ねちゃうと、飲もうとしてカップに口をつけ、
傾けた瞬間にコーヒーがこぼれます!
(悲しいかな実証済み。白いシャツにシミをつけました……)
相手がとるであろう行動の先を読んだ、ちょっとした配慮。
配られた心の温かさを受け取ると、やっぱりうれしいです。
あなたは、読者の先が読めていますか?
文章を書く時にも、この視点は欠かせません。
読み手(お客様)の目線になり、どれだけ先を読めるかが大切です。
自分が書きたいことだけを書いた文章は、ただのひとりよがり。
読み手が知りたいのは、あなたの商品やサービスで、自分はどうなれるのかということだけ。
書き手(発信側)は、どこまで読み手の立場になれるかがポイントなのです。
つまり大切なのは、ほんの少し先回りをした想像力。
もし私がお客様だったら……ってどれだけ考えられるかです。
読み手はどんなことが知りたいんだろう。
読み手のお役に立つには、どんな表現がいいのだろう。
キーワードは「おもてなし」です。
文章にも“リピーター”を育てましょう
「駅から徒歩のはずだから、タオルを2~3枚用意しておこう」。
雨の日にお客様をお迎えする店舗では、お客様の様子を想像して準備をします。
文章だって同じこと。
ブログやチラシを店舗とするなら、読んでくれるお客様をもてなすのは「文章」です。
*改行や文字数は読みやすいか
*読めない漢字を使っていないか
*専門用語だらけじゃないか
*活字だらけで疲れさせないか
*読み手が知りたいと思っていることが、ちゃんと書かれているか
店舗やサロンが、その日お迎えするお客様のための準備をしっかり整えて開店するように、
どんなお客様が読むのか、何が知りたいのか、
どんな内容なら読みやすいのか、文章を書く前に考えましょう。
「来て(読んで)よかった」と思われることから
「また来たい(読みたい)」「知人に紹介しよう」というように、
伝わる文章はお客様をリピーターに育ててくれます。
ご縁が生まれ深まって、仕事につながり、長いお付き合いになる。
文章って、未来へつなぐ「おもてなし」の役目を背負っているのです。
ほんの少し、お客様の先を読む。
文章にも活かしてくださいね。