おけいこ事を始めた時、誰でも基本を習います。
「守破離(しゅはり)」という言葉を耳にしたことはありますか?
「守」まずは基本通りにやってみる
「破」自分らしさを少し取り入れてみる
「離」基本を離れてオリジナル化する
上達へのステップを表したものです。
スポーツでもおけいこでも仕事でも、
最初は基本が身につくまで、お手本通りにやってみることが
大切だという意味ですね。
文章にも「守破離(しゅはり)」があります
実は伝わる文章や、人を動かす文章にも基本があります。
私が文章講座で最初にお伝えする、基本文型をご紹介しましょう。
①「私のことが書いてある!」と読者に共感される内容から入る
②読者が「なりたい」「手に入れたい」未来の姿を伝える
③そんな姿に導いてくれるあなたの商品・サービスを紹介する
④ 読者がその商品・サービスを手にするために必要な行動を示す
あてはめるだけで文章が整うので、ためらうことなく
文章づくりに向かうことができます。
さらに、何から書き始めればいいのか悩む必要が無くなるため、
時短にもつながります。
しかし、こうした基本型を大切にしたい理由は、実はそれだけではありません。
文章の型を身につけたい本当の理由
基本となる内容と順番を身につけないまま書こうとすると、
たいていの人は③から書き始めてしまいます。
でも、ちょっと待って。
あなたが発信を受け取ってほしい人は、まだ見ぬ未来のお客様。
初めて出会った人に、いきなり商品やサービスの説明を始めては、
相手が逃げてしまうだけ。
「こんな状況で困っていませんか?」
「こんなことが知りたくないですか?」
「こんな風になれたらいいですよね」
と、まず相手に寄り添うことで、あなたという「人」への安心が生まれ、
その先を読み進めてくれます。
それが読者=未来のお客様に「共感されること」から書き始める理由です。
商品やサービスといったモノを伝えるよりもまず、
あなたという「人」に信頼を寄せてもらうこと。
あなたを好きになってもらいたいのです。
型に沿った文章を学んでいただきたい理由は、そこにあります。
文章を書き続けていると、壁にぶつかる時が来ます。
迷ったり、悩んだり、困ったりしたその時に、
基本が身についていると原点に立ち返ることができ、
迷いが払しょくされ、壁を越えるきっかけを手にできるのです。
文章づくりも「守」から始めてみませんか?