「プレバト」ってご存知ですか?
芸能人が挑戦した作品や作業を各分野の専門家が判定し、
才能やセンスの度合いを査定する人気番組です。
その中で俳句の才能を競うコーナーが、
我が家のプチブームです。
日本語の美しさや奥深さ、それ以上に難しさも感じながら、
いろいろな作品に笑ったり感心したり、
時にはあきれたりと楽しんでいます。
やさしい言葉ほど難しい
そんな俳句の中で評価が高いのは、
とにかく「わかりやすい」作品だそうです。
つまり、査定される先生の言葉を借りると
「俳句の評価とは、わかりやすい言葉で深いことが言えること。
誰にでもわかる言葉が使えるかどうか」
ということだそうです。
「わかりやすくて深い」。
それは私たちコピーライターが、仕事でいちばん目指すこと。
難しいことを、いかにわかりやすく文章化して伝えられるかが、
仕事のポイントです。
一見、「これくらいなら、誰にでも書けそうやん」と、
思ってもらえる文章になっていたら「成功」と言ってもいいくらい。
まさに、俳句の先生がおっしゃっていることそのままです。
でもそれは、コピーライターだけに当てはまることではありません。
その言葉、小学5年生に通じますか?
チラシやホームページなどの文章やブログを書く方をはじめ、
販促につながる発信に取り組む方なら、
誰もに意識していただきたいことなのです。
代表的なものが、専門家になるほど使ってしまう専門用語。
あなたも、誰にでも通じる言葉だと思っていませんか?
日々、目に留めたり口にしたりするため、
無意識のうちに発信している方が大半です。
でもそれらの言葉は、残念ながら一般の方は理解できません。
公式サイトのコピペが多い文章などは、その典型です。
もし「この言葉、大丈夫かな?」と感じたら、
選ぶ基準は小学5年生に伝わるかどうか。
例えば、文章づくりの世界では「校了(こうりょう)」という言葉を使います。
データの修正や差替えがなく、印刷してもいい状態になることですが、
意味も読み方も理解できる人はそう多くはないはずです。
「読める漢字かな?」
「意味は通じるかな?」
ぜひ意識しながら言葉を選んで、文章を書いてくださいね。
ちなみに「コピーライター」という職業名。
「コピーをとる人ね!」と、今も我が家の
老親の友人たちには思われています。
わかりやすい名前に変えないといけないかなぁ……。