ある日、事務所のポストをのぞいてみると
ハガキが一枚届いていました。
和紙に達筆な筆文字が躍っています。
「どなた!?」と思ったら、先日、取材でお目にかかった
あるご年配の女性経営者さんでした。
仕上がった原稿へのお礼と拙文をおほめ下さる
励ましのお便りでした。
ご多忙な中にもかかわらず、
温かなお心遣いをくださったことがうれしくて
少々くたびれ気味だった気持ちも一気に元気になりました!
喜びや感謝を、素直に伝えられる人でありたい
そのハガキをいただいた頃は、
仕事に対していろいろと後ろ向きな思いが
浮かんでは消え、消えては浮かぶ少々苦しい時期でした。
それを誰かがどこかで眺めていて「しゃーないやっちゃなあ」
って、お尻を叩きに来ているかの如く、こうした励ましや、
もったいないようなおほめの言葉、お礼の声が
ビックリするくらいたくさん届いていました。
あぁ、まだまだへこたれている時期ではないのだなあ……
私もこんな風にうれしかったり、感動したり、感謝した時には、
素直に温かい言葉を贈ることのできる人間でありたいと
しみじみ感じた出来事でした。
そして同時に、言葉を仕事にしている意義のようなものを
改めて考えなおす機会もいただきました。
言葉や文章って、誰かを励まし、勇気づけ
前を向かせてあげるものだということを、今一度
自分の中にインプットできた気がしたのです。
言葉には、使うべき使い方があるはず
仕事をしていると、何かを言葉にして発信する機会だらけです。
たとえ仕事で使う時であっても、SNSやブログの先にいる
未来のお客様や読者を励まし、勇気づけ、前を向かせてあげられる、
そんな発信をしたいし、あなたにもしてほしい。
最近は、匿名で発信できるのをいいことに、誹謗や中傷に
言葉を使う人が多すぎます。
言いたいことを発するのは自由。
でも、そこに相手への愛情や思いやりがあってほしいと思うのです
(例え、文句を言いたい相手がはがゆーい政治屋さんにだって)。
うれしくなった時、ありがとうって思えた時
がんばってほしいと感じた時、しっかりしろって気づいた時であっても
相手を想う言葉で、相手を想う気持ちを伝えて欲しい。
言葉をそんなふうに使ってほしいと感じています。
私を高める、日本語の活かし方を学びたい
仕事ってお役立ちです。
読んでくれる人へ役立つことはもちろん、
自分の文章を読むために、時間を割いてくれることへの感謝や敬意、
頑張ろうねって言う励まし、大丈夫よっていうエール、
そんな想いが込められていてほしい。
誰もの中にあるそんな想いに気が付いて、
どんな言葉を選べば、それを読者に伝えることができるのか、
どう表現すれば、未来のお客様が前を向いて進んでいけるのか
一緒に考え、探し、届けられるようになっていただくことが
アクセス数も集客も、その先にあるもの。
あなたが大切に温めている想いに共感してくれる人でなくちゃ
いくら集まって来たって意味がないんですもの。
ハガキを手にしたら、そんな想いがあふれました。
日本語は美しい言葉です。
やさしさや、思いやりをきちんと伝えられる言語です。
その力を活かさなくちゃもったいない!
あなたの中にあるそのやさしさ、温かさが
しっかり伝わる言葉を見つけ、文章にして届けてください。