ライターという仕事を、自分の中でどう位置付けるか
ずっと迷っていた時期があります。
取材ライターなんて「自分のためでしかない仕事」。
そんな指摘を受けてから、ずっと迷いと違和感に
さいなまれる毎日でした。
取材して記事にするというライター仕事って、
「仕事とはお役立ち」という自分のポリシーに
反している仕事なのか?
自己満足でしかないのか?
手放さなくては明日はこないのか?
これまでの人生丸ごと否定を受け、
なかったことにしなくてはいけないような気がして
まわりがよく見えなくなっていたのです。
困りごとを解決しなければ、仕事じゃないのか?
「私の気持ちを、私以上に的確に言葉にしていただき
伝えていただいてありがとう。」
取材をさせていただいた方から、
お礼のメッセージが届いたのです。
「今までの取材では、一番伝えたいことを
なかなか表現してもらえず
歯がゆいおもいをしてきました。
でも今回の記事では、届けたい人に、
私の活動の趣旨や想いが届いています」
そんな言葉をいただき、何度も読み返すうち
ちゃんと人の役に立つ仕事ができているんだと思えました。
悩みや迷い、困りごとを解決する仕事じゃないかもしれないけれど
相手の語られることを全身で聴き、本当の想いや願いを
引き出すことができれば、ちゃんと役に立てる。
自分の文章の良し悪しではなく、そこに相手の想いや意図が
ちゃんと表現できているかに心を寄せれば
どこかで「解決」のお手伝いになる仕事ができているんだ。
今までだって、ずっとその想いで向き合ってきたはずの仕事でしたが
「自分がしたいだけの仕事なのか?」という迷いの種は、
想像以上に私の中で大きな芽が出ていたのです。
真正面から向き合う気持ちを、どこかに置き去りに
していたからかもしれません。
迷路を抜ける出口を、照らしてくれたもの
長い間、一つの仕事に取り組んでいると
ついつい気持ちが緩んだり初めの覚悟を忘れたり
自分が本当に大切にしてきたものまで置き忘れて
前進してしまうものなのかもしれません。
どんな仕事も、自分のことだけ考えていては、
決して長くは続かないものだと実感しました。
あなたのお仕事はどうですか?
誰のためのお役立ちですか?
忙しさに振り回されてどこかに置き忘れてはいませんか?
そんな迷い道に入り込んでしまった
私自身を救ってくれたもの。
それが、自分の肩書きです。
「言葉の力が、ビジネスをしあわせにする」
つながりたい人、届けたい人、出会いたい人、
たった一言の「肩書き」ではありますが
私のように、迷い道から救い出してもらった人、
行動が加速度的に速くなった人など