「ちょっと、これ見てもらえます?」
ある日、打合せにうかがったお客様に手招きされ
デスク上のパソコンの画面を向けられました。
そこにはあったのは、お客様の関係先のホームページでした。
一見、きれいなデザインだし、レイアウトも美しく整っています。
写真もフリー素材とはいえ、シンプルな構成によく映えておしゃれです。
「すっきり見やすくていいですね」
と答えたら……
「文章がめちゃくちゃなのよ」とため息をつきながら、苦笑いされました。
そのホームページ、逆効果です!
確かに…語尾は「です、ます」「である」が入り混じり、落ち着いて読めません。
主語と述語が一致していないせいで、文章の意味を理解するのに時間がかかります。
「この文章、こんな風に言い切ったら、読んだ取引先に誤解されて
叱られないかなって、こっちがドキドキするわ」と、お客様も引き気味……。
言葉の選び方や文章の書き方、最低限の文法は、きちんと押さえて
ホームページはつくってほしいなあと改めて感じました。
だって、言葉の選び方を間違えただけで
「なんで、この会社ってこんな偉そうな上から目線なの?」
「サポートしてくれるっていうより、叱られて終わりそう」
なんて思われてしまっては、残念すぎます!
ホームページも「定期健康診断」を
せっかく自社のいいところを伝え、共感してもらえる取引先と仲良くなるための
ホームページをつくったはずなのに、逆効果になっては元も子もありません。
言葉や文章は、みんなのビジネスをしあわせにするためにあるもの。
デザインやレイアウト、写真や色遣いに心を奪われがちなホームページですが
一番大切にしていただきたいのは、やっぱり言葉と文章なのです。
ひいては、それらが
✓ 誰に届けたいの?
✓ 何を伝えなくちゃいけないの?
というホームページを作成する上で、一番大切にしたい
「柱」をつくるもとにもなりますから。
そして、それらをちゃんと届けるために「どう」表現すればいいのかを、
考えてホームページをつくっていただきたいのです。
さあ、一度あなたのホームページも、
「文章と言葉」に注目して見直しをしてみませんか?
届けたい人に合った内容ですか?
偉そうな言葉選びや表現をしてませんか?
そもそも、読める漢字で書いていますか?