ある日、「英語力は言い換え力だ」というメルマガが届きました。
「ホントにそうだよねえ」としみじみ。
私の学生時代の専攻は「英語」。
留学生もたくさんいる環境にいたこともあり、英訳も和訳も、
訳したままの意味で文章にしても、実はちゃんと届かないことを
「意訳」って言葉もありますが、どれだけ上手に言い換えられるかが大切なんですね。
例えば、サークル活動を手伝ってくれた留学生の友だちに
「お疲れ様!」はねぎらいになりません。
「あなたのおかげでみんな喜んでくれた」
とか……
「大切な時間を提供してくれてありがとー」
とか……
言い換えて伝えるって、とっても大切だったんです。
これは日々の文章づくりでも、しっかりとあてはまることなんですね。
「やさしい」を言い換えてみたら……
「あの人は、やさしい」 の「やさしい」を、別の言葉10個で書いてみませんか?
たくさんの方が、それぞれに考えた言い換えワードの数々を送ってくださいました。
温かい
細やか
親切
心が広い
朗らか
愛情深い
ふところが深い
おおらか
思いやりがある
気遣いが出来る
感謝が多い
喜ばせてくれる
安心
尊い
そんな中、もう一歩突っ込んで言い換え力を磨いてくださった方の例がこちら。
①やさしい
↓
②受容力がある
↓
③何でも受け止めてくれる
この②から③への言い換えこそ、ぜひ、みなさんに挑戦していただきたい
読み手に届く言葉への変換です。
私はこれを「ひらがな文章術」って名付けています。
言葉づくりは、相手を想うこと
「○○力」とか「○○性」って、とっても便利な言葉です。
日頃から目にすることも多いうえ、辞書にも掲載されていて、
言いたいことが、2文字、3文字でギュッと短く詰めこまれていて便利です。
でも、なんだか温かくないのです。
「冷たさ」いというか、無機質というか、突き放した感があって
読む人に寄り添っていない気がしてしまいます。
書き手のせっかくの気持ちが、きちんと届かないように私は思ってしまいます。
何がそう思わせるのかと、考えてみたら……。
SNSやブログの文章は、日ごろの会話をヒントに
「仲のいい人とお話しする時、そんな言葉を使うのか?」
って考えてみることをおすすめします。
受容性? 理解力? 多様性?
日頃、新聞のニュースや、行政からの案内などで目にしやすいこれらの言葉は
使いやすい言葉でもありますが、選び方次第では、読者に共感されなくて
離れられてしまうきっかけになったりもします。
特にブログやSNSは、読者との距離が近い発信場所。
「難しそう」「わかるようで、わからない」って思わせてしまわないように
ぜひ、ひらがな発想を大切にしてください。
受容力 → 何でも受け止めてくれる力
わかりやすくて、なんだか温かさを感じませんか?
さて、あなたは「やさしい」って言葉を、別の言葉10個に言い換えられますか?