あなたのサービスに出会った人は、
「それって、私にとってどんな意味があるの?」
と感じているかもしれません。
伝わっているつもりが、実は届いていない?
かつて、弊社で発行していたフリーペーパーの情報発信を、
紙面からインターネットサイト中心に切り替えたことがありました。
何度も何度も「WEBでも読めるようになります」と告知していたつもりでしたが、
実際には「紙面がなくなるんですね」「ネットでも読めるんですか?」と、
読者によって受け取り方がバラバラ。
どれだけ丁寧に伝えたつもりでも、
「必要なとき以外、人は情報を受け取らない」という現実を痛感しました。
この出来事から学んだのは、「発信者の想い」だけでなく、
「受け取る人の立場に立って」伝えることの大切さでした。
お客様が本当に知りたいこととは?
基本的に人は、自分に関係のあることにしか関心がありません。
自分の生活にどう影響するのか、自分にとってメリットがあるのかどうか――。
広告やサービス紹介の多くが「発信者の目線」で
語られてしまっていますが、お客様が知りたいのは、
「私はどうなれるの?」
「このサービスで、私にどんないいことがあるの?」
ということなのです。
特徴よりも“その先”を伝える
たとえば、エステサロンが最新の美顔器を導入したとします。
お店側は、「1秒間に3万回の振動!」
「肌の奥に美容成分を浸透!」など、
機能や特徴を一生懸命に伝えたくなるもの。
けれど、お客様の本音はこうです。
「で、それを使うと私の肌はどうなるの?」
大切なのは、機械の性能ではなく、
その結果「どう変われるのか」というビジョンです。
プロフィールにも“お客様の変化”を描く
起業家プロフィールにおいても同じことが言えます。
「私にはこんな技術があります」
「こんな資格を持っています」では、お客様はピンときません。
重要なのは、
「あなたの技術やサービスで、お客様はどうなれるのか?」
「どんな悩みが解決し、どんな未来が手に入るのか?」
という“変化”を丁寧に描いてあげることです。
それこそが、お客様にとっての“メリット”であり、
共感と信頼を生む部分なのです。
販促文章は「書きたいこと」ではなく「読みたいこと」を
販促や集客のための文章は、「読む人のためのもの」。
自分が書きたいことではなく、相手が知りたいことを書く。
それが、真に伝わるプロフィールを作るうえでの鉄則です。
あなたのプロフィールは、誰に向けて書いていますか?
自分の実績や想いを並べるだけになっていないでしょうか?
お客様の立場に立ち、「この人は、このサービスでどうなれるのか」を明確に示すこと。
それが、信頼を生むプロフィールへの第一歩です。
5回のシリーズを終えて
これまで5回にわたり、理想のお客様に届くプロフィールづくりの
ポイントをお伝えしてきました。
理想のお客様に届くプロフィールづくり5つのポイント
ぜひこの内容を振り返りながら、
あなた自身のプロフィールを見直してみてください。